映画という記憶...

昨日,仕事の後,とある知人と話す機会があった。
昔の映画館の話。
私が授業で使った音楽を聴いていると,ティーンエイジの頃に見た映画と,当時通っていた映画館のことが思い出されて,無性に楽しいのだそうだ(1950年代の音楽)。
そう,昔は映画は映画館で見る物と相場が決まっていた。映画館に見たい映画がかかると,必ず見に行ったものだ。時間があったせいもあるが,この機会を逃しては,見たい映画を一生見逃すのではというおそれによるところも,おおきい。彼女も同感だと言っていた。
今日,シネコンでの観客の態度が悪い(映画は飲食店でありません!)のも,どうせまたDVDで見ればいいという甘えがどこかにあるからだろう。
ビデオやDVDが出回る事になって映画研究の精度は恐らく飛躍的に向上したのだろうが,映画という名の体験が失ったうものも大きいのではなかろうか。