2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

校区を考える

シュークリ・ベン・エイェド『校区と教育市場』(Choukri Ben Ayed, Carte scolaire et marché scolaire)を読む。 ニコラ・サルコジがフランスの大統領になっていらい,フランスでは校区の制限がお幅に緩和されたらしい。本書の目的は,この政策に批判にあ…

ああ,バカロレア...

ジャン=ポール・ラリュ『バカロレア,民主化は誰の得なのか』(Jean-Paul Larue, Le Baccalauréat, à qui profite la démocratisation)を読む... 大量の資料を「これでもか!というほど」丁寧に読み込んで... バカロレアの民主化で一番得をしているのは結…

『オペラの運命』

岡田暁生『オペラの運命:十九世紀を魅了した「一夜の夢」』を読んだ。『西洋音楽史:「クラシック」の黄昏』も素晴らしかったけれど,こちらも面白かったです。一気に読んでしまった。 ただし,凝縮度と言えばいいのだろうか,読んでいてページをめくるごと…

役場には人が多すぎる

野暮用で,住民票を役場に取りにいった。 人が多い。住民業のデータなんて全部デジタル化されているのだから,パソコンが使える人が数名いれば,住民票,戸籍,印鑑証明にかんする住民サービスはできると思うのだけれど,どうしてあんなに人がいるのか。ほん…

『アバター』を見てきた...

『アバター』を見た。あっというまの2時間40分,でも上映中はずっと,こんなものに2千円も払っていいのかと自分に問いかける声が自分のどこかで谺していたのも事実。 誰もが言っていることだとは思うけれど,この映画では2つのテーマが下敷きになっている…

私家版青空文庫

最近複数の知人から「本を切ってスキャナーしてパソコンに取り込んで使ってます。辞書なんか入れとくと便利ですよ」という話を聞いた... 最近はコピーをとるように高速スキャンしてくれる機械があるのだそうだ。まあ,私家版青空文庫みたいなもんだ。 翻って…

一息つけるか...

今週から勤務先では後期試験。 私が担当する講義も今日が最後。試験について色々説明して,アンケートを配って... これから4月初頭まで授業がない。これから2ヶ月間の予定は... 論文の締め切りが2本,出張が3回,職場の授業改善のパンフレットの編集作業…

フランスの「おちこぼれ」について考える

Bertrand RAVON, L'«Échec scolaire » : histoire d'un problème publicを読む。 フランス語を日本語に訳せば,『「おちこぼれ」:公衆の問題の歴史』とでもなるのだろうか... 国が学校の運営をなかば独占化し(公教育の制度化),義務教育が行われるように…

『グラン・トリノ』の奇跡

『グラン・トリノ』をDVDで見る。素晴らしい出来映え。映画館の暗闇の中で,大画面で見たかった。 映画ではよくある話を踏襲しながら,かつて自分が主演していたアクション映画,西部劇の話法を見事に脱構築している。 しかも本当に丁寧に撮影+編集されてい…

今年の年賀状ベスト・スリー

わずかだが,今年も年賀状を送ったり,頂いたり... 年賀状を書くのはかなり苦痛だけれど,もらうとやはり嬉しい。 今年のベストスリーは... 第3位:昨年転職した先輩から。大手マスコミから転職して,大手大学へ。近況報告のイラストが秀逸。パワー・ポイン…

『シティのところにようこそ』

友人からDVD版を借りていたので,カッド・メナール,ダニエル・ブーン主演の『シティのところにようこそ』(Bienvenue chez les Ch'tis)(ダニエル・ブーン監督)を見る。 フランスの郵便局で管理職をしている男が妻から執拗に迫られて,コート・ダジュール…

おしゃべり

ここ数日知人たちを話していて話題になったのは... クリント・イーストウッドの『グラントリノ』,ジェームス・キャメロンの『アバター』,ヴォルテールの『カンディッド』,舞城王太郎の『ディスコ探偵水曜日』さてどれから手を付けようか...

日本式資本主義:いやいやながら資本家にされ

今日,友人たちとお茶していたら,その中の2人がJALの株を持っていて損をしたとのこと。 1人はご主人が医者の専業主婦,もう1人は勤務医。まあ医者なら小遣い稼ぎに失敗したで話は済む。ここまでだと,「やっぱり医者は金持ち」でおしまいである。 ところ…

ウィリアム・ケントリッジ:ドローイングという名の爆弾

ウィリアム・ケントリッジ展『ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……』(於:東京国立近代美術館』)に行ってきた。 とても興味深かった。 彼の作品は,音楽,歴史,文学,映画,絵画等の豊かな知識が随所にち…

チョンボ

ある仕事に没頭しているうちに,昨日までに出さないと行けない初校の校正を忘れてしまった。 さきほどの電話+メイルでやっと思い出す。 そう,ブログなんてかいているヒマはないのだ!

神楽坂+荒田+センター試験

先日,知人数人と神楽坂のクレープ屋でランチを取った。 だが,値段の割には味が淡白すぎると言うか,塩が利いていないというか...細かい塩加減は自分でという,ヨーロッパの大衆食堂のコンセプトが神楽坂でも踏襲されていたのだろう。それなら,店の内装に…

貧弱さの魅力

入場料がタダだったので,国立西洋美術館の常設展に立ち寄る。 企画展を見にいくと,いつも芋を洗うような人出なのだが,今日は適度な入場者数。ゆっくりじっくり見ることが出来た。 小さな美術館で,収蔵作品も少ない,とはいえ見応えのある作品が少なくな…

歴史の面白さ

岡田暁生『西洋音楽史:「クラシック」の黄昏』を読む。 素晴らしい本だと思った。250頁を切る厚さの新書に中世から今日まで(いわゆる「現代音楽」だけでなく,ジャズやポップスを含めた)の西洋音楽の歴史がきっちり紹介してある。しかも個々の作曲家やジ…

石川さゆりを聞きながら... 哀しい歌が聞きたい!

正月は,知人の車を借りて遠路はるばる,実家に。(孝行息子は大変なのよ!)。 知人のカーステレオには何故か石川さゆりのベストアルバムしかなくて... 結局何度も何度も聴く羽目に。 もともと彼女のことは嫌いではない... というか「天城越え」の大ファン…

逃した魚は大きすぎる...

今日,こんな記事を目に致しました... 宝くじ:年末ジャンボ1等2本も/山口・宇部の店で 山口県宇部市の宝くじ売り場・宇部琴芝チャンスセンターで、年末ジャンボの1等2億円2本、前後賞5000万円4本が出た。人口18万人の街は「一体誰が」と大騒ぎ…