2015-01-01から1年間の記事一覧

本屋と映画館が日本の文化産業の癌である理由

「Amazonばっかりで本を買うのをやめてや!!」とのことである。 先ほど,散歩に本屋さんに行ってきた。 「万引きは窃盗です」みたいな張り紙がいたるところにしてあった。そこの本屋は,店の敷居をまたぐ人たちを「潜在的な客」ではなく,「潜在的な泥棒」…

骨の髄まで属国民

1ドル70円で円高。1ドル120円で円安。こんな恥ずかしい表現を考えたのは誰だなのだろう! あくまで日本円で外貨がどれだけ買えるかという話のはずだから,100円1.5ドルで円高,100円0.8ドルで円安というべきではないのか。 骨の髄まで属…

乙女が読む『狭き門』

誰にだって何度読んでもわからないテクストというものがあると思う。私にとって『狭き門』はそんな作品の一つ。漱石の『三四郎』と同時代の作品と考えると何となく身近に感じられるのだが。でも,この作品の数年後にストラヴィンスキーの『春の祭典」が初演…

いつまで新聞にお金を払いますか?

仕事場の近くのラーメン屋さんで,塩ラーメンが出来上がるまで,新聞を眺めていた。 朝日新聞を開いてページ数を確認したら34頁だった。 そのうち,頁全面が広告という頁が9頁だった。しかし,半分近くが広告とか頁の4分の1が広告という頁も少なくない。…

日本中のテレビをぶち壊したい:芸人さんとお勉強

先日,成熟した民主主義国家で生まれ育ちながら,なぜか日本で子育てをするという不幸な目に遭っている知人とお昼をご一緒した時に,知人が呟いた言葉というのが... 「日本では学校で宿題がわんさか出るし,血眼になって子供を塾にやる。日本人はみんな我が…

アレクセイ・ゲルマン『神々のたそがれ』

予告編を見たら,「名前は覚えていないけれど,この監督の作品はどこかで見たことがある!」と思って調べてみた。数年前に『道中の点検』(1971年)を見たらしい。とてもいい映画だった。 というわけで,『神々のたそがれ』を見てきた。映画が始まると,上映…

ロベール・ブレッソン『やさしい女』

ストーリーの展開にとって不必要なものをそぎ落とした映画。それがブレッソンの映画という気がする。ユーモアやリリスムの対極にある世界,それがブレッソンの世界だ。 登場人物も必要最低限だ。物語る夫と,主人公である,自殺した妻,そして夫の聞き役であ…

木というシステム

先日,拙宅の庭(というほどのものではないけれど)の木を切った。木の枝が林家の庭に伸びて,おそらく迷惑だろうからといのがその理由。 桂,楓,柿,桜の枝を落とした。それぞれに枝の硬さがかなり違うことに驚いた。桜が圧倒的に硬い。ノコギリがなかなか…

プロであることが大変な世界

テレビやネットのニュースによると,2020年開催予定の東京オリンピックのエンブレムについて、大会組織委員会は佐野研二郎氏のデザインしたエンブレムの使用を中止する方針を固めた,らしい。 今回の佐野騒動は,プロとは何かを考える上で,なかなか教訓に富…

雨の中を走り回る

7時に起床。 10時から打ち合わせ(20分程度)。 10 時50分から試験。 12時半から2時過ぎまでここ数年お世話になったフランスの知人と中華でランチ。その後彼を駅まで送って... 3時から来年度立ち上げる予定の新規事業について図書館と打ち合わせ(1時間15…