日本中のテレビをぶち壊したい:芸人さんとお勉強

先日,成熟した民主主義国家で生まれ育ちながら,なぜか日本で子育てをするという不幸な目に遭っている知人とお昼をご一緒した時に,知人が呟いた言葉というのが...
「日本では学校で宿題がわんさか出るし,血眼になって子供を塾にやる。日本人はみんな我が子を理工科学校(フランスの高等教育機関でエリート養成校として有名)卒業生にしたり,我が子にノーベル賞を取らせたいのか?」
確かに,成熟した民主主義国家で多感な思春期の子供たちを,受験競争みたいなどちらかというと不毛なことに膨大な時間と労力と金銭を費やしている国って珍しいはず。
何が不毛かというと,子供のしたいこと,楽しいことを伸ばすといよりは,彼らが出来ないこと,苦手なことの穴埋めに膨大な時間を割くという意味で。

で,今朝,テレビを見ていたら,芸人さんたちがテロについて,日本とテロについて話し合っていた......
誰もテレビ局に抗議しないのだろうか?

一方で,子供の頃から決して創造的とは言えない受験競争に明け暮れて,俺はあの大学に入ったとか入れなかったとかで,あまり根拠のない優越感を振り回したり,劣等感に苛まれて生きる。例えば,私の親戚がお世話になった大学で... 出身大学が千葉大と早稲田とか...有名なのは早稲田なのかもしれないけれど,この違いって日本以外の場所でどれだけの意味があるのだろう?
その一方で,そんだけ勉強してて,朝から公共の電波使って芸人さんたちがテロとかイスラム国とかにつて素人談義して,それを許してしまう... 何なんでしょう?誰もこの事態を珍妙とも,耐え難いとも思わないわけ?
この国では,人々がアタマを使わないようにするために,どんなことにも答えがあって,それはテレビで有名人が教えてくれると信じ込むようになるために,最初から答えが分かっている入試問題による洗脳が行われているのでしょうか?