2014-01-01から1年間の記事一覧

グローバル,それともユニバーサル?これからの英語教育がはらむ危険

教育現場で英語以外の教科や科目を英語を通じて教えようという圧力がすさまじいらしい。 英語がもっと自由に使えれば,日本の企業は国際的な競争でより競争力を発揮でるかもしれない。一般の人は世界中の人ともっと気軽にコミュニケーションができるかもしれ…

成瀬巳喜男が撮った鹿児島と大阪

昨日も仕事の後は,池袋の新文芸座で成瀬巳喜男監督の作品を2つ見てまいりました。『めし』(1951年)と『浮き雲』(1953年)です。『浮雲』は言わずと知れた,成瀬巳喜男監督の代表作として評価されているだけでなく,日本の映画史だけでなく世界…

成瀬巳喜男が見せる/生きる戦後

今日,池袋の文芸座で観たのは成瀬巳喜男監督の2作品(於:新文芸座)。『稲妻』(1952年)と『放浪記』(1962年)です。 『稲妻』はすべて父親の違う4人兄妹(長男と3姉妹)の物語です。兄の嘉助(丸山修)は未だに戦争のショックから立ち直れず…

銀座で宴会

出張に宴会はつきもの。ということで,今日は銀座の鰻屋さん(ひょうたんや)で宴会でした。 料理だけで5000円のコースでした。東京で初めて美味しい鰻を頂きました。東京にも鹿児島並みの鰻を食すことができることを知って正直安心しました。 とはいえ…

パルマ・レアル・モーテル

日曜の夜は,『パルマ・レアル・モーテル』という映画を見ました。メキシコ映画なので,会話はスペイン語です。フランス語の字幕がついているので何とか理解できました。 病気で精密検査を受ける伯父さんの代わりに,彼が経営するモーテルの店番をする17歳…

2014年のワールド・カップ

1990年からずっと決勝戦は生放送で見てきたのですが,今年は叶いませんでした。これが「老い」というやつでしょうか? とりあえず,世界中の選手の皆さんには,胸騒ぐ狂乱の日々をありがとう!個人的にはアルジェリア,今後も応援しちゃいそうです。日本選手…

サルでも分かる『21世紀の資本論』の著者トマ・ピケティ

こちらです。 さすが,Le Petit journal !http://www.canalplus.fr/c-divertissement/c-le-petit-journal/pid6515-l-emission.html?vid=1076001

九条は尊いけれど...

「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会の活動,応援したいです。 同時に,現行の憲法でもっとも尊いのは前文がうたっている精神であり,それこそ大事に後代に伝え,世界に広げて行くべきだと考えています。「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会もこ…

2014世界卓球東京の水谷/オフチャロフ戦

2014世界卓球団体男子の準決勝,水谷・オフチャロフ戦を観戦しました。 主な試合はすべてこちらから観戦できます。http://www.ittf.com/ittv/ しかもありがたいことに,テレビ東京の実況もどき(30分遅れて放送しているくせに,あたかも実況のような演出... …

日本の吸血鬼...

『地を吸う薔薇』(山本迪夫,1974)と『曼荼羅』(実相寺昭雄,1971)を見る。 どちらも名作とは言えないかもしれないが,時代の証言としては大変興味深かい映画だった。特に,当時の日本における「西洋的」なものと「日本的」なものの処理の仕方には(例え…

ああ残業

小津安二郎監督の『落第はしたけれど』(1930年),『浮草物語』(1934年),『一人息子』(1939年)を見る予定が...残業のせいで『落第はしたけれど』を見逃してしまう。 『浮草物語』『一人息子』だけでも,十分に劇場まで足を運んだかいがあった。。 小津…

30年ぶりの『ミツバチのささやき』

30年ぶりに『ヴィクトル・エリセ』監督の『ミツバチのささやき』を見た。プリントの画質には深く失望。しかし,二人の少女の愛らしさには変わりがない。繰り返し,繰り返し見たい映画だ。

アレクセイ・ゲルマンとヒッチコック

アレクセイ・ゲルマン(1938~2013)の『道中の点検』(1971)とヒッチコックの『逃走迷路』(1942)という,なんとも贅沢な2本立てを堪能。 『道中の点検』の室内の撮り方はどうしても,『僕の村は戦場だった』を想起させるけれど,やはり相当に意識してい…

イングリッド・バーグマンの美しさ

四半世紀ぶりだろうか,『汚名』(1946年,アルフレッド・ヒッチコック)を見た。昔,何度か大変面白く見た記憶は残っていた。今回,がっかりするのではと恐る恐る見たところ... イングリッド・バーグマンの美しさに圧倒された。話が進むたびに美しく目えた…

山村聰,原節子,榎本明

『鹿島灘の女』(1959年,山村聰監督)という映画を見た。フィクションというよりは,当時の日本の一地方のドキュメンタリーとして大変興味深かった。東京/地方という対立の強さ(こうした対立が成り立つほどまだ,地方に人材がいたということか)もさるこ…

初めてのカレーうどん

日本酒の品揃えの良いお店でゲリラ宴会。締めに,生まれて初めてカレーうどんを食す。 だしの良さをカレーのルーが消して,カレーのルーの良さをだしが消しているようで,良さが分からなかった。 それと,うどんは日本酒には合わないのかも。日本酒といえば…

クスクス

職場の宴会。クスクスが自慢というビストロと卵焼きで盛り上がったとは,と日本酒がおいしい居酒屋でしんみりと日本酒をいただく。

初めて見る園子温

『冷たい熱帯魚』を見た。 圧倒されました。役者さんとどのように接したら,このような演技を引き出すことが出来るだろう?

初体験

午前中は会議。 コンビニおにぎりを頬張りながら,隣町の体育館へ。 隣町の卓球クラブを道場破りする予定が結果は... まさか自分より20歳近く年上の女性にボコボコにされるとは... 20歳近く年下のママさん選手にはラブゲームを食らう始末。0-10になったとき…

コーヒーまみれのダンテ

先日、景品でコーチの保温ができる水筒をもらった。 出勤前にコーヒを入れて、職場で飲むのが楽しみだった。ところが...退社後の待ち合わせへの時間がおしていたせいか、きちんと閉めたつもりが閉まっていなったままで水筒を鞄に入れたところ、読みかけの本…

ジム・ジャームッシュの新作

ジム・ジャームッシュの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を見た。 停滞する時間、時間をやり過ごすことをしかすることがない人々を撮らせたら並ぶ者のないジム・ジャームッシュは健在だった。アダム(=トル・ヒドルストン)とイヴ(ティルダ…

『皇帝と公爵』

ヨーロッパ,特にフランスではとても評価が高いのに,日本ではまだほとんど紹介されていないチリ出身の映画監督故ラウル・ルイスが準備し,彼のアシスタントや編集をしていたヴァレリア・サルミエントが完成させたという,『皇帝と公爵』を見てきました。 細…

最近の読書

ダンテの『神曲』をパラパラ。 ラジオでキューブリックの特集を聞いて,無性にキューブリックの映画を見なおしたくなった。

週末の読書

金曜日は「斜陽」を読了。本当に面白かった。発表当時,この革命を夢見る没落貴族のお話を読者はどのように受け止めたのか?大変気になる。しかし,日本にもこんな芸当の出来る人がいたんですね。 その後は吉屋信子の『花物語』を読み始める。あまりに面白く…

チェーホフ再読

今日も午後から気が重くなるような会議があった。 その後は退職予定の同僚の話聞く会合に顔を出す。 合間にDiscours sur la lectureを読み進めるが,中々進まない。 夜は『桜の園』を読み続ける。この作品を貫く古いものが音をたてて崩れている感覚は,今の…

東京卓球メンバー

JA全農世界卓球2014東京大会のメンバーが決まりました。 皆さんご存知のように,以下の選手たちです。 男子 水谷 隼(DIOジャパン)wr13位【1989.6.9生】24歳 松平 健太(早稲田大学)wr16位【1991.4.11生】22歳 丹羽 孝希(明治大学)wr18位【1994.10.10…

愛する男について語る女

プラトンの『国家』を読み直してみました。こんなに面白くて,凄い(いろんな意味で)本は久しぶり。古典ギリシャ語の勉強はさぼってばかりだった自分の愚かさが恨めしい。 プラトンについて語る力量は(改めて申し上げるまでもないですが)全くないので,今…

愛する人を憎む

ラジオを聞いて気になっていたブレストン・スタージェス監督『殺人幻想曲』(1948年,日本公開1950N年)を見た。 大変面白かった。主人公アルフレッド(レックス・ハリソン)は世界的なイギリスの指揮者で,美しく若い妻ダフネ(リンダ・ダーネル)と,満た…

フランソワ・オランドとジュリー・ガイエ

高い失業率,低い支持率に喘ぐフランスのフランソワ・オランド大統領と女優ジュリー・ガイエの不倫問題が,芸能誌『クローザー』で取り上げられている。数ヶ月前から二人の噂はいろいろと取りざたされていたそうだ。大統領はスクーターで夜這し,SPが朝のク…

21世紀から見た『狭き門』

『狭き門』という小説を本当に久しぶりにに読見返した。 20世紀初頭の,フランス文学の名作らしい。フランス文学史のことは良く分からないので,とりあえず当時の若者の生き方を描いた資料としてみると大変興味深い。 作品を乱暴に要約すると... 主人公ジェ…