日本の吸血鬼...

『地を吸う薔薇』(山本迪夫,1974)と『曼荼羅』(実相寺昭雄,1971)を見る。
どちらも名作とは言えないかもしれないが,時代の証言としては大変興味深かい映画だった。特に,当時の日本における「西洋的」なものと「日本的」なものの処理の仕方には(例えば,『血を吸う薔薇』に出てくる仏文学者や『曼荼羅』におけるパリ・コミューンへの言及など)笑えた。