2012-01-01から1年間の記事一覧

紅白歌合戦,あるいは平凡な大晦日

数年前は,翻訳の〆切に追われて大晦日どころではない... ということもあったのだが,最近はそういう景気のいい話もなく,今年は掃除と食事の合間にボクシングや紅白歌合戦という,とてもオーディナリーな大晦日でございました。しかし,井岡選手... 第1ラ…

悩める中年...

今日は今年最後のレッスン... 歌詞はちょっと意味不明な所もあるけれど,音楽はとにかくかっこ良い,バンジャマン・ビオレーの「凧」を聞いていただく。こんなタイトルからなんでこんなカッコいい音楽が?おそらく,凧という言葉がイメージさせるものが違う…

この国のジャーナリストって...

池上彰さんがテレビ東京の選挙特番でやりたい放題だと話題になっているらしい。 ただ,私がこのサイトに収めてあったビデオを見るかぎり,ジャーナリストとして至極普通の仕事をしているだけに見えるだけのだけれど。 デモクラシーのためにジャーナリスムは…

衆議院選挙:これだけは守りたい!

日曜日は衆議院選挙。 大変な結果になりそうですが,これだけは絶対に守りたい。 この理想だけは。今の日本で,これ以外に誇れるものがあるだろうか。 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民…

ルッキーニにはもったいない!

〆切間近の論文からにげるように映画館へ。 ファブリス・リッキーニ主演の『屋根裏のマリア(Les Femmes du sixième étage)』を見た。 ストーリーは... 60年代、フランス。祖父の代からの信託銀行の頭取をつとめるジャン=ルイは、妻や子供たちと不自由はな…

おいしいケーキセットが食べたい!

久しぶりに若い友人といつもの茶店でお茶。 しかし(というか,いつものように)甘いものはすべて完売! ケーキセットを楽しみにしていたのだが... 隣のお客さん(どうやら常連さんらしい,店の事情をよくご存知)はクッキー持参だった!しかし,それでも家…

『千羽鶴』

先日,増村保造の『でんきくらげ』(1970)と『千羽鶴』(1969)を見た。あまり期待せずに映画館に足を運んだのが,両方ともとても面白い映画だった。で,きょうは『千羽鶴』の話し。 『千羽鶴』は男女の我がままをそのまま映像化したような内容だった。平幹…

ロマン・ギャリーをご存知?

今日は日頃お世話になっている学会の司会で努めて参りました。フランシス・ポンジュ詩集 (双書・20世紀の詩人)作者: フランシスポンジュ,Francis Ponge,阿部良雄出版社/メーカー: 小沢書店発売日: 1996/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を…

『星の王子さま』の偉大さ

今日の晩は,とある勉強会に呼ばれて一時間半ほど講話をさせていただきました。テーマはサン=テグジュペリ(フランスでは,サンテックスと呼ばれることも多いようです)の『Le Petit prince(星の王子さま)』。 多くのフランス語学習者のように,大学一年…

シャブロールと過ごす書生気分な1日

今日は仕事がなかったので,朝から本屋で本を漁っては茶店で読書を繰り返し,しかも映画も見るという,学生時代のような1日を過ごしました。 今日見た映画はクロード・シャブロルの『ベラミー』(邦題『ベラミー刑事』)という映画です。 シャブロルは非常に…

文学研究のエコロジー

昔,写真論を読んだことのあるジャン=マリ・シフェールの『文学研究のささやかなエコロジー』という本を読みはじめました。 シフェール曰く... 文学の危機が叫ばれて久しい。しかし,これだけ多くの人が書物,テクストを読み,書く時代はかつてなかった。 …

楽園便り(続き)

一仕事終えて,今日は東シナ海側のビーチを散策。太平洋側よりも波は穏やかな感じがする。何よりも遠浅のエメラルド・グリーンの海が美しい,海底には珊瑚礁が広がっているようだ。ここがダイビングのメッカというのも頷ける。軽自動車でビーチを沿って行け…

楽園便り

仕事で奄美大島へ。 今回が3度目。いつもこの季節なので,夏の賑わいが想像できないのだが,秋の奄美も悪くない。観光客がもうほとんどいないので,どこに行ってもビーチには人っ子一人いない。誰もいないビーチ,波の音しか聴こえない(この音がまた,たま…

時間と街並... なぜ日本の都市はかくも醜いのか

季節柄,テレビで駅伝を見かけることが多くなった。今日もそうだった。 カメラは地方都市の公道を走る社会人や学生ランナー捉える。しかし,正視に耐えられない。背景の街並があまりに醜いのだ。いつから日本の街並はこんなに醜くなったのだろう。 「都市と…

奇妙な祭りと日銀のナマ足

若い友人が秋祭りで踊りを披露とするというので...カメラを片手に街をぶらぶら。見物客よりも踊る人の数が多いという,変わった祭りなのだが,好意的に見ればそれだけお祭り好きが多いということだろう。とはいえ,多くの参加者は企業,団体から誘い(!)が…

あれから5年...

父の命日なので母に電話。仕事帰りに父の好きそうな「季節限定栗餅」を買ってみる。

病院で過ごす一日

朝の9時半からお昼の15時半まで病院で過ごす。受付のおばちゃん以外はみんな笑顔で親切だった。それがさらに不安を煽る。 午後から職場の予定だったけれど今日はお休みさせていただく。その後は薬局を2軒回る。2軒目の薬局には何故か知り合いの薬剤師さんに…

ハロウィン

ハロウィンにはまったく縁がない。そもそも何のことかさえ知らないのだけれど,若者には結構浸透しているようだ。 そういうわけで,職場では若い友人からチョコレートをもらって戸惑ったり,お菓子をねだられても手持ちには何もなかったりで... なんとも手際…

パパと平和

家の前の公園で,5歳くらいの女の子と,彼女の父親(と思われるオジサン)がバドミントンをしていた。バドミントンもどきというべきか。 女の子はラケットをシャトルめがけて振り回すのだけれど,まったく当たらない。10回ラケットを振って.... かするのが…

健康診断

午前中は健康診断。仕事の後は恒例のお茶会。 内容は何時になくディープ。いつものように明るい対応に少しだけ救われた気がする。 日頃の健康には気をつけたいもの(もう手遅れみたいですが...)。

焼き肉

近所にできた焼き肉屋さんでご馳走になる。 こんな場末の焼き肉屋なのに... 美味い。こんなところで,こんな美味い肉があるのか!と驚かざるを得ない。よっぽどいい牧場と繋がりでもあるのだろうか。それなのに,お客さんが少ない!こんなご時世だからか,た…

80年代のフレンチ・ポップス

勉強会では,こんなお歌を聴いていただく。 シャルリー・クーチュールの『翼のない飛行機のように』という歌。なんとなく渡辺美里と佐野元春を足して二で割ったような歌に聴こえるのは,やはり私がオジさんだからかしら?

『最強のふたり』あるいは街の映画館で考えたこと

ご招待で『最強のふたり」というフランス映画を見る。 恥ずかしながら,日本の映画館ではもう5年以上もフランス映画を見ていなかった... この映画,ヨーロッパ諸国では大ヒットを記録したらしい... ジェネリックでフランス最大のテレビ会社TF1が製作に加わ…

金曜日らしい金曜日

久々に,週末のプチ慰労会。

予言的介護小説:カフカ『変身』あるいは2000冊の1冊

若い友人と『変身』を読む。 高校時代に日本語で読んだときも,学生時代にフランス語で読んだときも<不条理>とか,<意味の不在>っていう文脈で読んでいたきがする。 今回,読み直してみて,映画的におけるモンタージュのような視点の効果的な切り替えを…

蓄財の難しさ...

少々落ち込むことがあったので,友人の携帯に電話。 仕事が終わるとすぐに飛んできてくれて,安いイタリア料理の店で2時間ばかり付き合ってくれた。 話しの流れで,話題が互いの懐具合になる。 私の貯金の額があまりに少ないので,彼のビックリ顔に私がビッ…

フランス語と札幌オリンピック

近年の悪い癖。人称代名詞の強勢形を説明していると,脱線してどうしてもこの歌と,それを歌っていた人たちの説明の法が,文法の話しより長くなってしまう。未来のある若者を前に延々と昔話。つくづく自分が恥ずかしい。これが耄碌のはしりなのだろう。

小久保裕紀選手現役引退

ただ,「ありがとう」の一言です。ウルウル...

今日日の外食事情

昨日は,近所のイタリア料理店で魚,ピザ,パスタをたらふく食べた。歩いて自宅から5分もかからないので,白ワインも少しだけいただく。若い夫婦が切り盛りするこのお店,もう営業をはじめて5年くらいだろうか。年々,料理の質が上がっている感じがする。…

アリアはオペラで

知人のリサイタルにお邪魔する。ピアノの伴奏でリヒャルト・ストラウスの歌曲や,プッチーニ,そして『ボヴァリー夫人』でも重要な役割を果たすドニゼッティの『ランメルモールの・ルチア』のアリアをなどを聴かせていただく(エンマはこのオペラをイタリア…