2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

チェーホフ再読

今日も午後から気が重くなるような会議があった。 その後は退職予定の同僚の話聞く会合に顔を出す。 合間にDiscours sur la lectureを読み進めるが,中々進まない。 夜は『桜の園』を読み続ける。この作品を貫く古いものが音をたてて崩れている感覚は,今の…

東京卓球メンバー

JA全農世界卓球2014東京大会のメンバーが決まりました。 皆さんご存知のように,以下の選手たちです。 男子 水谷 隼(DIOジャパン)wr13位【1989.6.9生】24歳 松平 健太(早稲田大学)wr16位【1991.4.11生】22歳 丹羽 孝希(明治大学)wr18位【1994.10.10…

愛する男について語る女

プラトンの『国家』を読み直してみました。こんなに面白くて,凄い(いろんな意味で)本は久しぶり。古典ギリシャ語の勉強はさぼってばかりだった自分の愚かさが恨めしい。 プラトンについて語る力量は(改めて申し上げるまでもないですが)全くないので,今…

愛する人を憎む

ラジオを聞いて気になっていたブレストン・スタージェス監督『殺人幻想曲』(1948年,日本公開1950N年)を見た。 大変面白かった。主人公アルフレッド(レックス・ハリソン)は世界的なイギリスの指揮者で,美しく若い妻ダフネ(リンダ・ダーネル)と,満た…

フランソワ・オランドとジュリー・ガイエ

高い失業率,低い支持率に喘ぐフランスのフランソワ・オランド大統領と女優ジュリー・ガイエの不倫問題が,芸能誌『クローザー』で取り上げられている。数ヶ月前から二人の噂はいろいろと取りざたされていたそうだ。大統領はスクーターで夜這し,SPが朝のク…

21世紀から見た『狭き門』

『狭き門』という小説を本当に久しぶりにに読見返した。 20世紀初頭の,フランス文学の名作らしい。フランス文学史のことは良く分からないので,とりあえず当時の若者の生き方を描いた資料としてみると大変興味深い。 作品を乱暴に要約すると... 主人公ジェ…

『藁の盾』あるいは日本の正義

『藁の盾』という映画をDVDで見た。 珍しく,暗澹というか,不安な気持ちになった。簡単にあらすじを要約すると... 幼女に暴行殺人した容疑者=清丸国秀を福岡から東京まで護送するSPたちと,「容疑者を殺したら10億円」という新聞広告に煽られて彼を殺そう…