イングリッド・バーグマンの美しさ

四半世紀ぶりだろうか,『汚名』(1946年,アルフレッド・ヒッチコック)を見た。昔,何度か大変面白く見た記憶は残っていた。今回,がっかりするのではと恐る恐る見たところ... イングリッド・バーグマンの美しさに圧倒された。話が進むたびに美しく目えたのは,私の妄想か,ヒッチコックの狙いだったのか...

今日はもう一本『渡洋爆撃隊』(1944年,マイケル・カーティス監督)を見た。反逆罪に問われギアナの悪魔島に抑留されていた主人公マトラック(=ハンフリー・ボガード)が,海を,そして艱難のりこえて自由フランス軍に参加するというお話。反逆罪に問われたマトラックの仕事が愛国的ジャーナリストという設定に胸が熱くなった。
それは,この映画の内在的な力というよりは,映画を見た私の個人的な思い出による。実は,30年近くも前,生まれて初めてパリ市街の映画館,つまり,シネマテーク以外の映画館で見たが映画アメリカ映画で,その映画も,ハンフリー・ボガードががジャーナリストを演じていたからだ。悲しいかなタイトルは忘れてしまったけれど... シャトレ近くにあったその映画館も今はないはず... 年をとるのは時として辛い経験である。