『オペラの運命』

岡田暁生『オペラの運命:十九世紀を魅了した「一夜の夢」』を読んだ。『西洋音楽史:「クラシック」の黄昏』も素晴らしかったけれど,こちらも面白かったです。一気に読んでしまった。
ただし,凝縮度と言えばいいのだろうか,読んでいてページをめくるごとに「よくぞこれだけの情報を,新書に,しかも熱い語り口で!」と唸りながら読んだ『西洋音楽史』ほどのライブ感を感じることはできなかった。『オペラの運命』も色んな情報が満載で,「よく調べた」とか「よく知ってる」と感心することはあっても,感動にはいたらなかった。
何故だろうか?
とはいえ,素晴らしい本には違いない(くどいか)。