卓球ファンが見たSélection Nadeshiko=なでしこJapon

見てしまえば明日の仕事に響く(18日月曜は朝から仕事...)ことは分かっていながら,最初から最後まで見てしまいました。女子サッカーのワールド・カップ勝戦
スポーツの試合でこれだけ感動したのは,昨年の卓球女子団体世界選手権の日韓戦(準々決勝)以来だと思う。感動しました。
当たり前のことだが,サッカーでは1点の重みが,野球や卓球とはまったく違う。野球では1点捨てるということがよくある,卓球では1点どころか11点(=1ゲーム)捨ててしまうことなんて決して珍しくない。
ところが,1点取るのがほんとうに大変なスポーツだ。サッカーファンにとっては当たり前のことなのだろうけれど,今回の決勝でのアメリカの苦悩を見ると,たとえ対戦チーム間に歴然とした実力差があっても,1点をもぎ取ることがどれだけ大変なのか,素人にもよく分かった。その割にはトラの子の1点でも,守備側のちょっとしたミス(最初の同点場面)や,攻撃側の一瞬のひらめき,勇気,技術で失われてしまう(2度目の同点場面)。不条理なまでに労多く功少なし,というのがサッカーの土台にあるようだ。点を取ることの難しさと,失うことのあっけなさの,この不条理なアンバランス。しかも,どんな競技よりも1点が重い。だからこそ,試合が終わるまで,1点を争って試合終了の笛がグランドを駆け巡らなければならない。サッカーを条件づける不条理さが,サッカーの魅力なのかも知れない。(続く)