パリの水谷隼とアドリアン・マテネ

現実逃避...
ネットでパリの水谷隼アドリアン・マテネ戦の後半2セットをライブで観戦。
ロッテルダムの時の水谷戦と比べると,マテネは調子を落としていたのか?それとも,今は深化すべくプレースタイルを模索している時期なのか?
マテネは攻めは速くなっていた気がするが,中陣の打ち合いで怖さを感じなかった。もっともこれは,中陣でバックハンドをマテネに振らせない水谷のコース取りが上手かったのかも(素人にはよく分かりません,誰か解説お願いします)。
水谷はどうしたのだろう?今年の全日本選手権では攻めが速かったのだけれど,昔のように(といっても2〜3年前)相手に攻められることが多い気がする。もっとも,そこから上手く得点していたので,相手に攻めさせていたのかも。3〜4年前のように,攻められたらひたすらトリッキーなロビングで凌ぐ(まあ,あのプレースタイルがヨーロッパでは受けいていたとは思うけれど,確かに見ていて楽しかった!!)のではなく,高い打点で攻撃的なブロックをしていたようなので(スローでそういう映像が流れていた),攻めさせて前陣でカウンターというスタイルが確立しつつあるのかも?
しかし,どうして水谷はサムソノフに負けたのかしら?昨年の両者の対戦を見た時には,水谷はサムソノフより一つ高い次元に到達した印象をもったのだけれど... このレベルの闘いだと,些細なことで勝敗が逆転しまうということなのか...
しかし,オペラにしろ,芝居にしろ,映画にしろ,花火にしろ,卓球にしろ,スペクタターとしてのパリっ子は素晴らしい。これならほぼ全員がマテネを応援していても,水谷はあまり苦にならなかったのではないのだろうか?
愛国主義を全面に打ち出しながら,相手にも敬意を忘れない,どうやらまだまだ西欧から学ぶべきことはあるようだ。

あ!大事なことを忘れていた。結果は水谷のストレート勝ち。これで,水谷は決勝トーナメントに進めるのかしら?誰か教えてください!