吉村真晴選手について

昨日に引き続いて,全日本卓球選手権をテレビ観戦。今日は男子の決勝戦
吉村真晴選手は11月のエントリーでもご紹介したように,プレー・スタイルが近年の日本人選手とは明らかにことなるので個人的には注目していた選手だった。
しかも,彼は母の母校からの出場である。
その吉村選手が張一博選手を破っていたことは,ネットで確認していた。その後の試合にももちろん期待はしていたけれど,まさか松平健太選手(テレビでの丹羽選手との準々決勝を見る限り,不調の時期を脱した感じがする。勘違いでないといいけれど)にも勝ってしまうとは...
そして,決勝戦... 当然水谷隼選手が勝つものと思い観戦した... そして,なんと結果は4-3で,高校生の吉村選手の勝利。
いろいろと凄いと思ったことはあったのだけれど...
水谷選手と打ち合ってまったくひけをとらないボールの威力と角度には唖然とした。打ち合いではまったく負けていなかった。というか,ほとんど吉村選手が勝っていたのではないだろうか。水谷選手が得点できたのは,吉村選手のミスによるものが多かった気がする。
コース取りも良かった。逆を突かれて対応できない水谷選手の姿を国内でこれほど頻繁に見たのははじめてでは?
それとストップも上手かった。特に前半はストップをしあう時に,我慢し切れずに自分から無理に打開しようとせずに,ストップにはストップで応じる我慢強さ,老獪さには驚いた。とても決勝に初めて進んだ高校生には思えなかった。
最終セット,中盤まで一進一退だったのに,自分のサービスミスで7-10のマッチポイントを握られてからのプレーは圧巻だった。追い込まれてもなお,自分から仕掛けるというプレースタイルを貫徹できるなんて素晴らしい。
こういう若い選手の,胸がすく,圧倒的な躍動感のあるプレーを目にすると,ロンドンの代表を早く決めすぎてしまったのでは!?という気がしないでもない。
とにかく試合内容は全日本卓球選手権の決勝としては,近年では特筆すべき内容の高さ,面白さではなかっただろうか。ご堪能ください。

今後の2人の国際大会での活躍が楽しみだ。
頑張れ吉村選手!負けるな水谷選手!