吉本ばなな「キッチン」の開放感(途中)

湊かなえ『告白』の直後に吉本ばなな「きっちん」をはじめて読んでみた。
なんという開放感,というか風通しのよさ。
人間は血縁や性をこえて,その気になれば誰とでも家族になれる。もちろんその場合,「家族」の意味が従来の意味とは違うものであるにせよ。だからこそ,家族のつながりを確認する場がリビングでもベッドでもなく,キッチンなのだろう。