フランス人と話していたらヨーロッパのことが不安になってきた

短いお昼時間を利用して,フランス人の同僚と屋外速攻ランチ。
彼は社会党過半数を取ったことがよほど嬉しかったらしく,オランド大統領への期待を滔々と述べる... 話題はひたすら内政問題とオランド大統領の人柄ばかり...
おそらくこれが,平均的なフランス人の感覚なのだろう...
まあ,日本に住んでいるということもあるのだろうが... ユーロ危機も,ギリシャの問題も,結局は他人事。平均的なフランス人にとって恐らく,ヨーロッパは存在しない(ブリュッセルテクノクラートと言う戯画的なイメージとしてしか)のだろう。
だから,フランスの総選挙では絶対的多数の政治家がヨーロッパの通貨危機には触れていなかったのだ。選挙民が問題意識を感じていないことを話してもしかたないし...
ヨーロッパを大統領選の問題に据えることに成功したメランション氏も,マリーヌ・ルペン女史が立候補した選挙区にあえて落下傘降下することで,結局はヨーロッパを選挙戦の話題から消すことに貢献した。その意味で,彼の判断は間違っていたのかも知れない。日本ではこれだけヨーロッパの危機が取りざたされているのに,フランスでは総選挙期間中子の問題が,少なくとも一般的なメディア=テレビのニュースではまったくと言っていいほど話題にされなかった。
フランス人のヨーロッパへの無関心の尻拭いを,たとえば日本のお金ですることにならなければいいのだけれど...