2011-06-08から1日間の記事一覧

失恋という名の成長譚:太宰治「パンドラの匣」

太宰治の短編小説「パンドラの匣」を読んだ。 主人公は二十歳のお坊ちゃん。結核を患い,「健康道場」というサナトリウムで療養生活を送っているうちに,終戦=敗戦を向かえる。 小説で描かれている「健康道場」の生活は,今日の価値観からすると耐えがたい…