分からないことへの免疫

昨日の『気違いピエロ』を見た学生諸君を見ての感想なんですが...
分からないこと,というか自分たちの手持ちのコード(教養,考え方等々)に引っかからないものは,すぐに<分からない>ものとして思考の<ゴミ箱>に入れてしまう傾向が,今の若い人たちには強い気がする。
しかもやっかいなのは,<世の中のことはすべて分かって当たり前>という,思い込みが,私たちが若かったころに比べ,今の若い人たちにはとても強い気がする。
私自身,大して頭よくなくて,しかも母語以外の言語に触れる機会が多かったり,自分が育った生活環境とは違うとこで暮らしたり,そんな人たちとつき合ってきて,<分からないこと>への免疫(ゴミ箱に行く前に何とか自分で消化,理解しようとする姿勢とでもいいましょうか)が強い気がします。
もっともそれでも分かんなくて,結局はゴミ箱行きということも多いのだけれど。
「じゃあ,最初からゴミ箱に入れた方が時間の節約じゃん!」って若い人は考えるのだろうか。
でも,その無駄が大切な気がするのだけれど。