『都市における学校:隔離,混成,学校区』

朝夕は若干過ごしやすくなったのでしょうか...
昼間はパソコンのおもり(仕事です...)夜はテレビ+パソコンのおもり,つまりホークスの応援でございます... しかし昨日,一昨日の連敗は痛い... っていうか... 昨日の最終回は小久保に送りバントをさせて欲しかった。彼なら状況を理解してきっちり送ってくれたはず。城所の盗塁はベンチのサインだとしたら... 素人がおこがましいけれど... <?>です。
そういえば,鹿児島一区から立候補している保守系候補から葉書が来ました。「苦戦しているけれど,命をかけて戦っているから,応援してくれ」との内容だったと思います。いい大人が軽々しく<命がけ>などと言う言葉を使うものではない思う。しかも,選挙に落ちたり,政権が変わるのは,民主主義の基本です。
政治のプロだからこそ,選挙ごときに命をかけないでいただきたい。
議員でなくても政治活動は出来る。自分の考えを国の,地域の政治に反映させたければ,本を書いたって,講演会を開いたって,支持者を廻ったり,ブログを運営したりすることでも不可能ではない。そして4年後を期せばいい。
そもそも... この候補者が送るつけてきた葉書代,印刷費や郵送費は<誰のお金>を使って賄っているのだろうか。
命もだけれど,お金も大事に致しましょう。
そして,民主主義の基本をもう一度思い出して下さい。
お願いします。

さて...

Marco OBERTI, L'École dans la ville : ségrégation, mixité, carte scolaire, Paris : Presses de la fondation nationale des sciences politiques, 2007, 302 pp.(マルコ・オベルティ,『都市における学校:隔離,混成,学校区』,パリ,パリ政治学院出版局,2007年,302 頁)
中々いい本でした。
パリ近郊の中流階級が,どうやって中学校を,またすむ場所を選んでいるかというお話。
インタビューの記録が多数,載っていて,おフランス流<学歴競争>でバトルしている親御さんの気持ちが伝わって参ります。一方で,いろんな社会階層,民族の人が交わって暮らすこと,を,多くのフランス人がとても重用視していることも,改めて確認できました(でも何故なのかはよく分かりませんでしたが)。
特に,学校間格差をなくすために著者が行っている具体的な提言は興味深かったです(学校間でより均整の取れた科目(主に語学)配置と予備クラス(エリートコースであるグランド是コール準備学級)の設置,学校区を拡大,補助金を受けている私立学校への学校区の適用)。
教育の問題を,学校の壁を乗り越えて,住居の視点(どこに住むか),地域,都市政策という広い視点から捉えているにある種の爽快感を感じた次第。