『経験の社会学』


フランソワ・デュベの『経験の社会学』を読んでみた...
彼の著作の中ではもっとも理論的な本だと思う。フランスの教育,特に中等教育について勉強しようと思えば避けては通れない人の理論が凝縮されている。
社会学について専門的な教育を受けていない私にとってはなかなか読み通すのが大変だった。
ただ,今日のフランスの社会学者がデュルケームや,ウェーバージンメルをどう読んでいるかが分かったり,自らのフィールド・ワークの蓄積からブルデューを批判してたり,彼の調査の基本形態である<社会学的発言(対話と訳すべきか)=interventions sociologiques>の理念や実施法があるていどイメージできたり... という点ではためになりました。