ステファヌ・ギヨンをご存知?

たまにはフランス・ネタを...
私はまだ夏休みに前に1ヶ月以上も働かならねばならないが,フランスではもうすぐヴァカンス=年度末。夏休みの間にかの国では色んなことが変わる。
メディアもその例外ではない。
フランスの人気ラジオ局フランス・アンテール(France Inter)の売れっ子コラムニストであるステファヌ・ギヨン(本業は俳優)の首が切られるらしい。
彼のコラムを聞く=見るのが,ここ数ヶ月この上ない楽しみだっただけに残念だ。
Youtubeに今回の更迭の最大の原因と言われるコラムのヴィデオがあるのでご堪能下さい。
このコラムでギヨンは,現移民担当大臣のエリック・ベッソンを痛烈(そして痛快に!)批判する。。彼は,もともと社会党議員でありながら,先の大統領選挙の第1回投票後,サルコジの当選を見越して,社会党を離党してサルコジ支持に回ったなんともいけ好かない議員(日本ならこの手の議員は沢山いそうだけれど)だ。ビデオでは,ギヨンはベッソンを移民排斥を堂々と訴える極右政党国民戦線党首ル・ペン氏のスパイ,手下扱いして憚らない。行き過ぎという批判もあるだろう。しかし,保守化するばかりの権力に対してメディアが戦うには,ここまで<踏み込む>勇気も時に必要ということを,彼のパフォーマンスは見せているのだと私は考える。そう意味では本当に見事なパフォーマンスだ。ご堪能下さい。