宗教改革

永田諒一『宗教改革の真実:カトリックプロテスタントの社会史』を読む...
一般読者向けの本とはこれだけ推測の多い本も珍しいのでは。それだけ宗教改革に関しては解明されていないことが多いということか。しかし,宗教改革を扱うのなら,カトリックプロテスタントの宗教観の違いをある程度明確にすべきだとは思うのだが,その点がきわめておざなりに扱われていて,それに比べると枝葉末節にみえる事実(行列や結婚など)にたくさんの頁を割いているのはきわめて残念だ。
骨のある本が読みたい。