朝...

朝... 大変なことをしでかしてしまった。

午後... 10月から若い友人や私の両親ほどの年齢の皆さんたちと『ペレアスとメリザンド』の輪読をしていたのだが,今日を読み終わった。
まさかこんなに早い時期に読み終わってしまうとは。参加してくれた頑張りの賜物。
しかし,素晴らしく美しいテクストだった。
輪読の補助教材として使っていたDVDも素晴らしかった。
ピーター・シュタインの演出は素晴らしい。何より,この同時に神秘的で,非道徳的で,エロチックで,コミカルで,暴力的なテクストが持っている多様な可能性を十全に開拓しながら,作品としてまとめている手腕は素晴らしい。かなり前に,ビュッフ・ドュ・ノールでピーター・ブルックの演出で見た『ペレアスとメリザンド』より,テクストの複雑さ,多義性を舞台化することに成功している気がする。
歌手では,ゴロー役のドナルド・マックスウエルの怪演,メリザンドのアリスン・ハーグレイの官能的な美しさ,そしてその美しさを引き出す,演出,衣装,カメラが印象に残った。