リュック・シャテルの演説

昨日,9月1日(木)はフランスでは新学期=新学年が始まる日だったらしい。
そこで,国民教育省のリュック・シャテル氏が記者を前に45分間に渡って今年度の目標を語っている。
中々見事な演説だと思う。
その主なものは,1)機械的に平等な教育を目指すのではなくて教育を個々の生徒に適合させる,2)個々の教育機関(学校,大学区)の責任(個々の生徒の成功に対する)を明確にし,同時により多くの自律性を与える,3)教員のマンパワーを活かすため,教員の養成,研修システムを改善し,雇用条件を改善する(給料を上げる)。
また,今年の改革の眼玉は1)高校の改革と2)教員の養成・研修システムの改善であることも強調していた。
現行の国民教育省の行政に対しては,教員や研究者からいろいろと批判が寄せられているらしいが,この演説を聴く限り,とても立派な大臣という印象を持った。特に,若手の教員の給料がかなりあがる(月額で1.5万円〜3万円程度)というのが羨ましい。
本当にこれからの日本は大丈夫かしら?