モンテスキューって面白い(途中)

今日は2月に一度のお座敷。美味しいお寿司を頂いた後で,『ペルシア人の手紙』について一時間ほどお話しする。
最初に作品の構造のようなものを紹介し,中心的なテーマの一つである<性>というか,男女関係について話す。
ペルシア人の手紙』における性の問題は単に,遠い異国の性事情,男女関係のあり方を喚起することのよって読者の関心を引くための意匠に留まらない。この作品における性の問題は,モンテスキューの社会にたいする考察・分析と深く結びついている。
すなわち,モンテスキューはユスベクの考察,ユスベクのハーレムに対する振舞い,ロクサーヌの生き方などを描くことにより,より豊かで,より住みやすい社会における男女関係はどうあるべきかという問題を問うている。