スロベニアの福原愛と石川佳純(1)

スロベニア・オープン女子シングルスの準々決勝を観戦。
福原愛は世界ランキング4位(2012年1月)の劉詩雯と,石川佳純は同1位の丁寧と対戦。
福原は2年前(だったと思う)の今頃,確か当時世界ランキング1位だった劉と互角以上の試合(マカオカタールだったか)をしていた。片や,石川は昨年のロンドンで丁にコテンパンにやられた記憶がある。
というわけで,あわよくば福原は劉に勝つのではと期待して観戦した所,文字通りの完敗だった。スコアは1−4(2-11, 12-10, 5-11, 2-11, 9-11)の完敗だった。この数字からでもいたい負けだったことは想像できるが,試合内容はこのスコア以上の差があった気がする。一週間前の全日本決勝,対石川戦では面白いように決まっていた,バックから仕掛けて,フォアで決めるというパターンによるポイントはまったくと言っていいほど影を潜めていた。もともと二人は,体格をテクニックとスピードでカバーするという,似たタイプの選手だが,それが災いした感じだ。福原のピッチの速い打法がまったく通じない。パワーと,フォアとバックのバランスで圧倒的に優位な劉に赤子の手を捻るようにやられてしまった。もう一つ気になる点がある。これほどまでに内容に差が出るには,福原個人の調子や,両者の力の差以外に要因があるのではと,考えられるからだ。つまり,中国がチームをあげて福原の戦術,特徴を研究している感じがするのだ。でなければ,1週間前はあれほど好調だった福原がここまで圧倒されることはなかったと思われる。オリンピックを前に,中国は本格的に国外の有力選手の特徴,弱点を洗い出して対策を立てているのだろう(そこまでしなくても余裕で勝てるとおもうのだが)。福原/劉の実力差以上に,日本/中国の戦略,選手強化の力の差が出た感じがする。どうする愛ちゃん?
石川選手の話しはまたあした!