時事通信の『カナール・アンシェネ』についての記事は誤報だと思う

先般もくどくど書きましたが,時事/AFP(AFPから時事が記事を買っているのでしょう)が『カナール・アンシェネ』について,以下のような記事「福島風刺の仏紙、「ユーモア感覚ない」と日本の批判を一蹴」を配信しています。
これは時事通信の怠慢というか,明らかな誤報だ。
上記の記事には,

日本政府は、福島での事故と汚染水の問題は制御できており、五輪には影響しないと繰り返し強調してきた。日本はこれまでにも、海外メディアで報道される意見に対しては敏感な対応を示し、大きな惨劇をもたらした災害が風刺の対象となることに対して怒りをあらわにしてきた。

とある。しかし,今問題になっている『カナール・アンシェネ』のイラストは「大きな惨劇をもたらした災害」を風刺しているのではなく,福島の原発事故に対する東電,とりわけ政府の無責任な対応を批判しているのである。
災害を風刺するのと,災害への対応を風刺するのはまったく違う問題だ。被災者の心情を理由に,政府への批判・風刺を政府が封じ込めようとしていて,マスコミがそれに気がつかないとは!風刺・批判を卑劣な方法で封じ込めようとする政府と,それに気づかないばかりか片棒をかつぐマスコミ。のんきにオリンピックの話をしている時ではない。