フィラルデルフィアの平野美宇選手:ワールド・カップ準決勝
昨日のブログでも予想=期待した通り,フィラデルフィアで行われていた卓球女子のワールドカップで平野美宇選手が優勝した。この大会には中国人選手が出場していない。だが,1回戦でヨーロッパの実力者サマラ選手,準々決勝ではライヴァルの伊藤美誠選手,準決勝では第1シードのシンガポールの馮天薇選手,決勝では第2シードの台湾の鄭怡静選手を破っての勝利である。しかも,昨日の繰り返しだが,あれほど簡単に伊藤選手に勝てる選手は,中国のトップクラスに数人いるだけだろう。平野選手の充実ぶりがうかがえる,素晴らしい活躍だった。
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プレイスタイルが平野選手とよく似ている馮天薇(フェン・ティアンウェイ)選手との準決勝での頑張りは見事だった。セットカウント1-2で迎えた第4セットはいきなり0-5のスタート!その後も差は縮まらず5-10で馮天薇(フェン・ティアンウェイ)選手がゲームポイントを握ってしまう。だが,ここからの頑張りが見事だった。ネットインのボールや馮天薇選手の強打をしぶとく拾って,逆転でこのセットを13-11でモノにできたのが大きかった。相手ベンチのミスに助けられたのも助かった。状況を楽観視しすぎたのか,8-10になるまで,タイムアウトを取らなかったのだ。もしも7-10のタイミング,あるいは平野選手が相手のネットインを拾い,逆にネットインでポイントした6-10の段階で,相手ベンチが流れを察知して,タイムアウトを取っていたら,平野選手といえども追いつくことはできなかっただろう。結果論とはいえ,改めてタイムアウトの取り方の難しさを感じた。
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相手の馮天薇(フェン・ティアンウェイ)選手だが,バックハンドはいつものように安定していた。にもかかわらず,この試合を拾えたのは,平野選手が自分からミスするのを恐れずに,そして,相手に合わせることなくバックは出来る限り強打で対応したからだろう。それで後半は相手のミスを誘うことができた。強気が貫けたのは大きい。中澤コーチの存在が大きいのはもちろんだが,日頃の練習が心の支えになっていたのだろう。
伊藤,平野,早田のトリオが中国と死闘を演じる,という世界中の卓球ファンが待ち望む日は,思ったよりも早く訪れるのではないだろうか?
決勝戦の感想はまた次回に!
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