はじめて見た『風と共に去りぬ』
恥ずかしながら,はじめて『風と共に去りぬ』を見た。南北戦争の話とは聞いていたが,こんな話だったとは。南北戦争の推移は完全な南軍視点から語られている。悪者=北軍という視点があまりに鮮明なのには驚いた。
主人公のスカレーット・オハラにもレット・バトラーのどちらにも,特にヒロインのスカレーットに全く共感・感情移入できない設定になっていることも意外だった。もっともこれは,撮影当時の演出の狙いによるのではなく,映画が描いている世界・価値観に21世紀の日本人が同意できないだけなのかもしれない。原作では,南部の豪農たちの奴隷制に基づいた豪奢な生活。そこで暮らす人々の考え,価値観がさらに肯定的に描かれているという。それだけで歴史的資料として大きな価値がある気がする。是非一度は目を通さなければ!
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こう考えてみると,この映画が当時大成功を収め,オスカーを総なめにした以上に,ハリウッドの企画として製作されたことに,まず驚かずにはいられない。
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