すべては自民・公明が野党になることから始まる

各党のマニフェストが出そろったようで,いろいろな所で<評価>が行われているらしい...
選挙前だから,各メディアは与野党のどちらか,あるいはどこかに肩入れしないようにとても気を使っている。
ただ,今回に限って言えば,「全ては自民・公民を与党の座からひきずりおろすことからすべてが始まる」のだと思う。
あまりに当たり前で,誰も口にしないがバブル期+バブル直後のわずかな例外を除いて,この国では<政権交代>が行われたことがない。
バブル期の政権交代だって気がついたら政権が変わってた...って感じじゃなかったかしら(当時,フランスでぶらぶらして日本のメディアに触れることがなかったので,実はこの時期のことって何も知らないんだけれど)。
で,この国では誰も<政権交代>に慣れていないし,どんなものか知らない。
そして,そのせいであと1ヶ月足らずで総選挙誰にも関わらず,あたかも誰もが<政権交代こそ民主主義の基本>であることを忘れてしまったかのように右往左往(メディアも含めて)している。
だから,今回の選挙はみんなが民主主義の基本を学び直す意味でとてもいい機会だと思ってます。
ここ数週間の与党,とりわけ自民党慌てぶりを見ていると,この国では民主主義を一番大事にしないと行けない人たち(だって,そのおかげで彼らはこれまで食ってこられたのだから!)が,民主主義の基本を知らないことが,あからさまに伝わってくる。イタイ。その点,公明党は好きじゃないけれど,組織力がしっかりしているせいかしら,自民党に比べると落ちつているというか,全然ぶれていない。ある意味立派だと思う。
今回の選挙は,議員さんも,メディアも,経済界も,官僚も,地方もそしてわれわれも,<民主主義の世の中ってのはコロコロ政権が変わって慌ただしい世の中>であることを知る良い機会だと思う。
特に自民党の皆さんは,民主党の批判(だけならゆるそう)と真似(みっともないと思う)をするのではなくて,一回下野して,じっくり21世紀における保守政党とは何を提案すべきか勉強しなおして貰いたい。
とりあえず,政権が変わって,それでも日本が沈まない(これ以上はさすがに誰がやっても沈まないでしょう)ことが分かれば,みんなにとっていい経験+薬になると思います。
では,仕事に戻ります。