トロビカルな一日

21日金曜日,イゴール君が家族で屋久島に遊びにいく前にちょっと会えないかというので... ちょっと無理して時間を作って観光のお供をする。
昼過ぎに天文館のホテルで落ち合う。
船で桜島の温泉,知覧の記念館+武家屋敷,唐船峡のそうめん流し,動物園... と思案算段した挙げ句,インテリカップルと2歳のお嬢さんの都合を考えて仙巌園+吉野公園という(はい,いつものパターンです)コースで落ち着く。
時間があれば,これに安藤=稲盛ホール+桐原屋(ローカルな話題にすまない)を入れるのだが...今回は時間の都合でカット。
まずは仙巌園の庭と住居の見学。外はアスファルトの照り返しで<痛い>ほど暑いのだが,和風の邸宅の中はかなり涼しい。中庭にわき水の池を配しているせいもあるのだろう(そういえば,子供が去年使っていた国語の本で... いかに冬を温かく過ごすかというテーマに取り組んだのが欧風住宅で,いかに暑い夏を乗り切るか,というテーマに取り組んだのが和風住宅という話を読んだのを思い出した)。
見学の最後には... 昔は邸宅内でお茶のサービスがあったのに... 現在は邸宅を一旦出て,上の土産屋(商魂逞しい...)まで行かないと抹茶を頂けないのはちょっと残念。この邸宅内の見学は二人の関心を多いに引いたようだ。ガイドを見ながら,時には私に質問しながら,ゆっくりじっくり時間を取って見学していた。これだけ楽しそうに見学してくれると,私としてもとてもうれしい。特に,皇帝ニコライII世の晩餐が催されたこともあるという話には,モスクワ生まれの奥様はとても興味深く聞き入っておられた。
その後は,吉野公園へ...
数年前に同僚から教えてもらって以来,お客さんが来るとよくここに案内している。桜島錦江湾鹿児島市霧島市霧島連山開聞岳の眺望が見事(長時間いても飽きない!!)だし... いつ来ても展望台には誰もいない。昨日も一時間ほどわれわれ4人だけ(!)で過ごすことができました。観光スポットとしてもう少し活用してもいいと思うのだけれど...
うまい具合に(!?),仙巌園にいる時に一度,吉野公園の展望台にいる時に一度,桜島が噴火してくれたので,二人とも大喜び。「ついてるぜ!」と言いながら,大人げなくというか日本人顔負けの勢いでパシャパシャ写真+ヴィデオを撮りまくっていた。気楽なもんである,観光客は!
その後は,昼寝の終ったお嬢さんに遊具で思いっきりはじけてもらう。
夜は... 二家族で奄美琉球音楽のライブを聴きながら+踊りながら,奄美料理をたらふく頂く。
とっても楽しい午後+夜を過ごせた。ただ... 心に引っかかことがないではない。
フランス式エリート養成コースで純粋培養されてきたイゴール君は,公園で桜島を眺めながら,こうつぶやいたのだ... 「トロピカルでのんびりしていていい所だね!でも... こんな所にずっといたら仕事に身が入らないかもな... 俺には無理だな!」