ドイツのやくざ映画
ファティ・アキン(ファーティフ・アクン)の『ソウル・キッチン』と『Kurz und schmerzlos(フランス語タイトルは歯車=抜き差しのならぬ状況)』を見た。
トルコ系ドイツ人の監督が撮った作品でありながら,とても懐かしいものを感じた。両作品共に,ドイツの移民社会の物語。マージナルなマイノリティの話だ。なぜか,彼らの生き方が,下町の庶民を題材にしたホームドラマ(今ではタイトルさえ覚えていないけれど)や,健さんのヤクザ映画とダブってしまうのだ。
これはトルコの民族性故なのか,監督が日本のヤクザ映画などを多数見たせいなのかよく分からない(恐らく両方ではないか)。
個人的には,ハッピー・エンドの度が過ぎる『ソウル・キッチン』よりも,『Kurz und schmerzlos(フランス語タイトルは歯車=抜き差しのならぬ状況)』が好きだった,特に主人公(トルコ系移民が),彼女と夜のドライブをして車中で互いのことを語る場面の美しさには鳥肌がたった。
日本で公開したら,そこそこ受けそうな気がするのだが... どうして日本では公開されないのだろう?
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