夫冥利...(書きかけ)

島尾敏雄『死の棘』を読んでみた...
前のエントリーでも取り上げた『マノン・レスコー』のネガのような物語。もっとも,どちらの物語でも男が絶望的に甲斐性がないという点は共通しているのだけれど...
方やカップルが社会からの外圧で崩壊(=マノンの流刑地での死)する物語だとすれば,方や内的な原因(=夫の浮気)で崩壊しかかったカップルが再生する物語だ。