駅前探検

自家用車で通勤するようになって,すっかりご無沙汰していた駅前をブラブラする。
小さな発見が2つあった。
1つは郷土料理の店。観光客っぽい人と,地元人と思われるお年寄りが出入りしているので,ちょっと覗いてみた。日替わり定食を注文。前の晩の残り物を適当にアレンジしただけなのだろうが,その品数と量に圧倒される。味も悪くない。私の隣にいた客は煮付け定食を注文されていた。皿には,これが一人前!?と思わせる大きな鯛の煮付け。この方のお話では,ここの料理は何でもうまいとのこと。地元のお年寄りが千円札を握り締めて通うのにも納得。
食後は,そこから二辻離れた喫茶店に入ってみた。ジャズが流れる10人くらい入れば満員になりそうな小さな店だ。使い込まれたカウンター,椅子,テーブル,あちこちに窯元から収集されたコーヒーカップがなかなかいい雰囲気を醸し出している。ただ,メニューがない!「ホットとアイスのコーヒーしかない」店だった。値段が分からないのでちょっと戸惑ったが,ホットを注文する。コーヒーの味はまずまず。私からすると,アタックというか,もっと香りが強くて,口の中で自己主張してくれる方が好みなのだが,悪くない味だった。15分に一人くらい,いかにも馴染みといった感じの客が来て,ここで焙煎する豆を注文したり,カウンターで女主(かなりの高齢)と四方山話をして立ち去ってゆく。みんな70は越している感じ。いつもは耳に障る方言,訛りも,なんとなく優しく聞こえるから不思議だ。
店内禁煙なら最高なのだが。おそるおそるの会計では450円支払った。場所からしてコーヒー一杯,500円以下というのはありがたい。