日本とイギリスの奨学金制度の違い

セシル・ファーブルという方をご存知でしょうか。今朝,通勤の車の中で彼女のインタビューを聞きました。
イギリスで学位を取り,イギリスのオックスフォード大学のリンカーンカレッジで教鞭をとっている(HPを覗いたらなんと,哲学学科所属ではなくて,哲学学部!所属,さすが学問の都オックスフォード!)フランス人哲学者です。恥ずかしながら論文も本も読んだことがありませんが,インタビューの中で彼女がイギリスの奨学金について簡単な紹介をしていました。その話が日本の奨学金制度を考える上でヒントになると思ったので紹介します。
「イギリスでは奨学金制度はとても小額で,しかも返済の義務がある。返済義務は仕事(定職と理解していいと思います)についてから,しかも一定以上の収入がある場合に発生する。」
なかなかプラグマティックですよね。貸した金は回収させてもらうけれど,この借金はあなたの人生の負担にはなるけれど,十字架にはなりませんよ,みたいな... リベラルではあっても,やっぱりヨーロッパ!な国であるイギリスらしい中庸が反映されている妙案と思うのですが。皆さんはどうお考えでしょうか?サラ金まがいのどこかの国のなんとか機構の貸付金回収法とはかなり違うようですね。
しかし,こうした海外の情報を全く流さないマスコミって若者にとって一体なんなんでしょう?というか,日本の若者のことをどう思っているんだマスコミは!?単なるカモとしか思ってないってこと?