加齢音楽

よりによって記録的な大寒波がやってくる週末に,学生時代に同じ研究室にいた知人と会食。
当時はたいして仲がいいわけではなかったけれど,「〜くん」と呼ばれることなど,ほとんどないので,そういう間柄の人と食事できるだけでも,なんとなく嬉しいというかホッとする。
例によって同級生,先輩,後輩の近況の交換したのだが,数名の同級生についてはもう完全に名前さえも忘れている。自分の記憶力の儚さに唖然とする。
日本のミュージシャンの話になって... 「〜くんって,〜があんなに好きだったけど,コンサートがあるよ〜」と言われても,全く対応できなかった。
大掃除の時などにJポップを聞くことはある。それ以外でも何かの事故で昔聞いていた音楽にハマることはある。
例えば,1ヶ月前,お気に入りの蕎麦屋で,ビリー・ジョエルがかかっていた。それからしばらくは料理を作りながらYoutubeで彼のライブを聞いたりはする。また,2〜3年前,広島スタジアムで丸の打順になると中森明菜がかかっていたので,その晩にずっと中森明菜を聞いたことを覚えている。iPhoneには車でよく同乗する人間が好きなアルバムが何枚か入れてある。
しかし,そういう機会を除けば,自分で聴く音楽はほぼバロックかクラシックだ。車ではバッハのカンタータ,仕事中だとyoutubeで時々クラシックを聴くが,最近よく聞くのはシャルパンチェ。私より一回り半ぐらい上の同僚が昔,「最近はバッハしか聞かない」と言っていた。当時は,何なんだろうこの人!?と思ったが,今は何となくその人の心持ちがわかるような気がしている。