日本の空港/フランスの空港(1)

2週間と少しの海外出張が終わって,日本に帰ってきた。
空港にいるだけで,フランスと比べてよくも悪くも日本だな〜と思うことが多い。
まずいいところは... 入国審査が早く済むことだ,これは私が日本のパスポートを持っているからという理由ではない。どうも日本の空港では入国者の数に比べて,入国審査官の数が多いのだ。平均的な日本人は年にどのくらい外国に旅行するのだろう。年に数回,列を作るのを我慢するか,ずっと座ってパスパートを機械に通して,判子を押すだけの人たちの経費を税金でまかなうことに同意するか?フランスは前者を選んで,日本を後者を選んでいるらしい。私は,年に30分列を作っても税金が安い方がいい。あるいは,余った入国審査官の人件費を先生の数を増やしたり,奨学金を充実させることに使うこともできるだろう。
また,預けた荷物を受け取るコンベーアの周りには,何のためにいるんだろう,と思われるようはグランドホステスが数多く見られる。一番すごいと思うのは,預けた荷物のタグと,自分が持っているタグの番号を照合するように呼びかけるだけの,グランドホステスがいることだ。そんなこと,わざわざ高い人件費を払ってすることなのだろうか?
また,今日の羽田には,コンベーアの荷物を手で動かしているだけのグランドホステスもいた。おそらく客が荷物を取り出しやすくするためなのだろう... 確かに,ないよりはあった方がいいサーヴィスであることには同意するが,わざわざ人を当てるだけのサービスなのだろうか?
タグの叫びやさんにしろ,コンベーアの荷物動かしやさんにしろ,合理化して,その分運賃を安くするとか,機内でのサーヴィスをもう少しマシにするという手もあるだろうに... もちろん,こんな仕事では高給は望めないだろうし,こんな仕事がある限り日本のキャリアの運賃は下がらないし,サーヴィスもひどいままなのだろう。

旅客機と空港のすべて 完全保存版 (JTBの交通ムック)

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