ドナルド・トランプからフランソワ・フィヨンへ
来年5月にはフランスで大統領選挙が行われる。
パリの朝食はいつもカフェオレとバゲット ―フランス人はなぜ仕事と子育ての両立が上手なのか?
- 作者: 国末則子
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: 単行本
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フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか: 交通・商業・都市政策を読み解く
- 作者: ヴァンソン藤井由実,宇都宮浄人
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2016/11/29
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その20日の予備選挙では,トランプ現象とは比べ物にならない大番狂わせが起こった!大方はジュッペ,サルコジの二人が決選投票に進むと考えていたのだが,投票2週間前のアンケートでは10パーセント程度の得票率しかなかったフィヨンが,あれよあれよと支持を拡大し,投票前には,サルコジ,ジュッペと並ぶ支持率を獲得していた。3者の激戦になることが予想されていたのだが,蓋を開けてみるや!フィヨンが44.1%,ジュッペが28.6%,サルコジが20.6%という結果となった。誰も予想し得なかったフィヨンの圧勝に終わった。これだけの番狂わせの後なので,決選投票の結果は予想するのは憚れるが,フランスのメディアは性懲りも無くフィヨンの勝利と予想している。
フランスの政治―中央集権国家の伝統と変容 (waseda libri mundi)
- 作者: 奥島孝康,中村紘一
- 出版社/メーカー: 早稲田大学出版部
- 発売日: 1993/10
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生活の全てを数字に置き換えて可視化した気にならないと気の落ち着かないフランスばかりを見ている者からすると,やっぱりアングロサクソン文化のアンケートは杜撰だと言ってみたい誘惑に駆られないわけでもない。
この歴史的ともいえる大番狂わせがなぜ起きたのか,今後の分析を待つしかない。ただ,明確に保守政治を表明している候補者に一票入れたいと感じながらも,サルコジに危険を感じた有権者の多くが最後のフィヨンを選んだのではないだろうか?
もしかすると,カダフィからの資金援助を受けていたと噂され,極右政党に魅かれる一部の伝統的な保守支援者の票を獲得するために,挑発的な発言を繰り返していたサルコジに,フランス版トランプの影を感じた人も少なくなかったのではないだろうか?トランプ当選の直近の影響は,大西洋の対岸でアメリカ大統領選挙2週間後に行われたこの選挙だったのかもしれない。
現代フランス社会を知るための62章 (エリア・スタディーズ84)
- 作者: 三浦信孝編著,西山教行編著
- 出版社/メーカー: 明石書店
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