来期はアクティブラーニング

先日,教育学の専門家と昼食を共にする機会があった。

図解 アクティブラーニングがよくわかる本 (健康ライブラリー)

図解 アクティブラーニングがよくわかる本 (健康ライブラリー)

数年来,受講生の数にかかわらずアクティブラーニングを実践されているそうだ。受講生が10数名のゼミのような授業なら分かるが,階段教室で100名以上の受講生を相手にしてもアクティブラーニングを実践されているらしい。授業中に受講者に提供する情報量が減るのでは?と愚かな質問をしてみたら,もちろんです!とのこと。
しかし,先生によれば,たとえ情報量が減っても,授業中に受講生が覚える充実感はアクティブラーニングによる授業の方が,はるかに強いとのこと。アクティブラーニングで具体的に作業をした方が,何かをした,何かを学んだと受講生が感じることができるのだろう。
「アクティブ・ラーニング」を考える

「アクティブ・ラーニング」を考える

講義の良し悪しは,時間中に教員が提供する情報の量・質ではなく,学生が何を受け取り,自分のものにしたで決まる,というのは世界的な流れのようだ。
また,教授側が伝えようとしていることを,学生が把握したことの間の溝が,毎年深く,広くなっていくるのも,否定しがたい事実のようだ。その理由をいろいろと分析することはできるだろう。そして,分析の結果,原因は一般の大学教員では手の届かないところに見つかる可能性が高い。事態を改善するには,原因の分析するよりは,教師にいる学生さんに攻めて教室にいる間は頭を使ってもらう方策を探す方が効果的なのかもしれない。そう考えると,どうせ講義型の授業の膨大な準備をして結果が出ないのだから,来年度は思い切ってアクティブラーニングを導入して,授業の主導権を学生さん自身に預けてみよかしらという気になってくる。
対話的な学び: アクティブ・ラーニングの1つのキーポイント (教育フォーラム)

対話的な学び: アクティブ・ラーニングの1つのキーポイント (教育フォーラム)