インドの張本智和・オフチャロフ戦
ネットでワールドツアーインド戦の決勝戦を観戦。13歳の天才卓球少年張本智和君が,今ではドイツ卓球の顔になったオフチャロフに挑んだ試合だ。ITTFの実況で見たかった。しかし,日本からはネットで実況が見られなかった。テレビに権利を押さえられているらしい。仕方がないので,試合翌朝にYoutubeで観戦。アップしてくださった方,ありがとうございます(日本語は通じないと思いますが)。テレビ東京はいい加減卓球を金儲けの道具にするのはやめてもらいたい。日本の卓球協会もこんなテレビ局とは一刻も早く縁を切ってもらいたい。
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とはいえ,オフチャロフ選手が疲れていないわけがない。2週間前がフランスのアンチーブで開催されたヨーロッパトップ16で優勝,先週はスイスオープンで優勝,そして今週はインドで準々決勝で大島選手を,準決勝で丹波選手を共にフルセット(いい試合でした!久しぶりに丹波選手のいい試合を見た気がする)の末に破っての決勝戦なのだから。かなり疲労が溜まっていたはずだ。こうしたコンディションのもと,自分よりも一回り以上も若い選手を相手に,普通に集中できて,何事もなかったかのように勝ってしまうのだから,やはりオフチャロフ選手は素晴らしい!どこに行っても「ディーマ,ディーマ」と愛されるわけだ。
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とはいえ,前半はオフチャロフ選手のしゃがみこみサーブに全く対応できなかった。ワールドツアーの決勝戦というレベルの試合では,ここまでレシーブができない試合を見ることは極めて珍しい。あまりに対応できないので感動的でさえあった。とはいえ,後半ではそのサーブを,相手の油断もあったとはいえ,一発で打ち抜いていたけれど...(この少年のことを世界中が注目するわけだ)
全体を通じて,ラリーになると張本選手の分が悪かった。ブロックミスをはじめとして,ミスが多かった。やはり,オフチャロフ選手のボールの威力に対応できなかったのだろう。オフチャロフと普通に壮絶な打ち合いをしている水谷選手の凄さが改めて分かった。ただ,0−4とはいえ,随所に見所のあるラリーがあったのも事実だ。
インドの観客の反応も興味深かった。戦前はオフチャロフ選手への声援が多かったのだが,試合が進むごとに張本選手への声援が増えていった気がする。これは昨年のジュニア世界選手権でもそうだった。生では見たことがないが,張本選手のプレー振りには,観る者を惹きつける何かがあるのかもしれない。また,インドは卓球のことがよくわかったお客さんが多い気がする。将来は卓球大国になるのではないだろうか。
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