デパートに行かない人の気持ちが少し分かった

所用でデパートへ。
先週の土曜に行った時,担当者は「私がいない場合は,註文書を誰かに渡しておいてください」とのことだった。

あのころのデパート (新潮文庫)

あのころのデパート (新潮文庫)

なので,今日は本当に幼児に必要な書類を渡すためだけにデパートに立ち寄った。売り場に着くと,やはり予想どおり担当の人はいなかった。代わりの店員がやってきたので,彼に注文書を渡して帰ろうとすると,なんと!その店員は,私の眼の前で私が渡した書類を,別の用紙にシャープペンシルで写し始めたではないか!注文のデータをメイルで送ってくださいとか,私の端末にコピーさせてください,という頼みならまだ分かるの
戦前大阪の鉄道とデパート: 都市交通による沿線培養の研究

戦前大阪の鉄道とデパート: 都市交通による沿線培養の研究

だが,今時,シャーペンで筆写とは!

当然,時間をとる。さらにびっくりしなのが「お待たせしてすみませんとか,お時間をおとらせしてすみません」の一言さえないのだ!こちらは書類を一通渡せばおしまいのつもりで1日の予定を組んでいる。自分の人んげんの小ささをばらすことになるが,次第に焦りが怒りに変わった。しかも決済にすごく時間がかかる。団体割引用の金券を使ったので,そのせいかと思ったら,違った!単に領収書を作るのに時間がかかっていたのだ!

せとうちたいこさん デパートいきタイ (絵本・ちいさななかまたち)

せとうちたいこさん デパートいきタイ (絵本・ちいさななかまたち)

デパートは人の時間をどう思っているのだろうか?デパートでの買い物が楽しいからとか,持て余した時間を潰すため(例えば老人やかつての主婦)といった動機でデパートに行く客が大半だった時代が確かに存在していたのだろう。だが,仕方なく少々厄介な用事を済ませたり,必要な買い物に迫られて,デパーチに行かざるをえない人もいることをデパートは知っておくべきだろう。
例えば,同じ洗剤でも,イオンの包装紙よりはデパートの包装紙の方をありがたがる人々がいて,そういう人たちのために仕方なくデパートに行くということもあるのだ。だからこそ,デパートには客のストレスを減らすために,スピーディーで,適切な対応(例えば,客が使っている敬語には,それなりの敬語で対応するとか)をしたもらいたい。デパートの値段の意義はそこにしかないのではないだろうか?それができないなら何のためのデパートだろう?
デパートを発明した夫婦 (講談社現代新書)

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残念ながら,今日のデパートは私の2度と行かない店リストに載ってしまった。