地中海料理の奥深さ

若い友人たちが「一緒にクスクス食べに行こう」と誘ってくれたので,お言葉に甘えて中野のカルタゴに遠征。
私も含めて学生の時分に学食で出されるメルゲスのクスクスを発見した連中ばかりなのだが,この日は奮発して「ロワイヤル・クスクス」に挑戦。
具は子羊,牛肉の串焼き,メルゲス(個人的には香草入りの肉団子を食べたかった)。
クスクスはすでにスープを吸わせてあるチュニジア風。それでもそれにスープをかけてしまうのが悲しき日本人である(フランス人も同様だけれど)
ちなみに,前菜には火を通しても溶けないマグレブ産(だったと思う)のチーズ,ヒヨコ豆のペーストをみんなで取り分ける。
デザートには,香草を混ぜて溶けにくくしてあるトルコ風アイスクリーム。スプーンで捏ねれば捏ねるほど,溶けないで粘り気が出てくる。アジは素朴な味,私が幼稚園に通っていた頃母がよく作ってくれた自家製アイスクリームを思い出す。カルメンが灼熱のアンダルシアで食した氷菓子もこのようなものだったのだろうか?と変なことを考えながら頂いた。
締めくくりはもちろんミントティー,しかし松の実が入ってなかったのは,なんとも残念。
あまりに楽しいひと時だったので,近いうちにまた,アフリカ大陸のどこかの料理を食べに行こう,ということになったが,みんな忙しい身だ。さてどうなることやら...