快進撃!

若い友人が卓球の県の中学団体戦で3位に(3位決定戦はありません)!しかもベスト4に進出した他のチームは,中高一貫教育の卓球の名門校と,クラブチーム。いわゆる一般の中学校チームとしては一番の成績だった。でも... これには裏がないわけではない。
昔も今も中学生の卓球団体戦は4単1複で行われている。
けれど,昔は選手2名によるシングルス(例えばA選手とB選手)を行い,ダブルスをはさんで,再び別の2選手(例えばC選手とD選手)によるシングルスを行い,先に3回勝ったチームの勝ちだった。また,シングルスの間にはさむダブルスはA選手B選手から1名,そしてC選手D選手のうちから1名でペアを組むことができた。
だから選手は最小の場合ABCDの4人で足りる。しかも,団体戦といいながら,実際には強い選手が二人いれば上位進出が可能だった。
現在の団体戦では,シングルスとダブルスをかねて出場できない。シングルスにABCDの選手が出場するとすると,ダブルスはそれ以外の選手で組まなければならない。だから選手は必ず6人必要だ。
こうなると,傑出した選手が1〜2名いるよりも,粒のそろったシングルス出場選手が4人いたほうが有利になる。ダブルスは大抵の場合チームの5番手,6番手の選手が受け持つことになる。そうなると,個々の選手の力量にはあまり期待できない。重要なのはペアとして息が合っていること,つまり練習量が決め手になる。またオーダーの重要性も大きくなる。
ルール改正で,指導者の力量やチームとしての日々の練習,そしてオーダーの組み方(選手と指導者の相互理解,対話)がより重要になったといえるだろう。恐らく,学校スポーツとしては正しいルール改正だろう。