バレンタイン

今日はバレンタイン。知人の話だと,やはりバレンタイン直前の週末は混むらしい。

バレンタインの夜に (お手ごろ文庫)

バレンタインの夜に (お手ごろ文庫)

恥ずかしながら,貧乏が身体に染み付いているせいか,子供の時から今まで,私にとっての世界1のチョコはグリコのアーモンドチョコレートだ。その次は明治のミルクチョコレートだろうか。
昔,パリで暮らしてた時,部屋に尋ねてきてくれたフランスの知人に,日本から送られてきたグリコのアーモンドチョコレートを1粒試食させたことがある。リアクションを注意深く見守った。フランスでは味わえない味なので,さぞや感激するかと思ったところ,意外にして大変不愉快な反応だった。私からグリコのアーモンドチョコレートがもらえることが,どれほどありがたいことかもわからずに,大して感謝もせず,「やっぱり日本のチョコは甘すぎる」という冷静というよりは無礼な返事が返ってきた。この時ばかりは,チョコを返せと言いたくなった。
チョコレートの歴史 (河出文庫)

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だが,この知人の反応は間違っていない。私も,フランスのチョコレートを美味しいと思ったことがないからだ。ところがミルクのたくさん入ったスイスのチョコレートは嫌いではない。トブラロネーネのチョコには目がない。数年前にリンツクレームブリュレ風味のチョコレートには,かなり感動した。
そのせいか,今までバレンタインでチョコをいただいても,グリコのアーモンドチョコレート以上の感動を味わったことがない。だが,忙しい中,人混みをかけわけ,試食の列に並んだ末に買われたチョコだと思うと,やはり感謝せずにはいられない。ありがとうございました。
新書763バレンタインデーの秘密 (平凡社新書)

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