二人の大統領

先日のブログで,ミッテラン元フランス大統領が愛人のアンヌ・パンジョー氏に宛てた手紙と日記が出版されるとのニュースに触れた。

フランス人は1割しかお嫁に行かない

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2冊の本『アンヌへの手紙』『アンヌに関する日記』は10月13日に天下のガリマール書店から出版されたらしい。そして!それと同じに日に現職大統領のフランソワ・オランドの600ページを超えるインタビュー録『大統領はこんなことを言うべきではない』がストック社から出版されたらしい。
この本の内容がフランスのメディアではミッテラン元大統領の本以上に問題というか,スキャンダルを巻き起こしているらしい。もちろん,来年5月に予定されている大統領選挙を睨んでの出版だとは思うのだが,その衝撃的な内容に「これは政治的な自殺」とコメントするフランス社会党の関係者も少なくないらしい。
右派も左派も候補者を一般化するための予備選挙はこれでいっそう混迷深めそうだ。ミッテラン元大統領の本はすぐにでも手にしたいところだが,『大統領はこんなことを言うべきではない』の方は... 600頁もあるので... ちなみに既にこの本を読んだフランスの名優ファブリス・ルッキーニは,とローラン・ルキエが司会を務めるトークショウで大変面白い本だと語っていた。そして,「オランドは大変チャーミングで頭のいい人間だが,いかんせん教養,文学的教養が欠けている」とも語っていた。どちらもない人が総理大臣を務めている国から見れば,なんとも羨ましいコメントではある...
パリに吹くBoboの風

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