2016-01-01から1年間の記事一覧

東京モノレールとパソコン:日本だって捨てたもんじゃない

9月上旬のパリ滞在の折にあるものを失くして散々な目にあった。という話をフランスの南西部に暮らすとあるフランス人の知人にしてみたところ,彼女からは「私もパソコンを電車に置き忘れたけれど,結局見つからなかった,要するに盗まれたってことね」とい…

コンビニが日本を破壊する

便利さを追求して,自分の首を絞める。これが日本のコンビニの姿では...コンビニ店長の残酷日記(小学館新書)作者: 三宮貞雄出版社/メーカー: 小学館発売日: 2016/04/06メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る日本に帰ってきて,さすがにコン…

体調がいいとはどういうことなのか分からなくなってきた

この歳になってくると,体調がいいと感じる日がまずない。物理的にも,精神的にも,金銭的にも身体が本当に大きなお荷物になり始めた。 いつもどこかが痛かったりだるい。そもそも老眼の身であるというだけで,パソコンで作業をすること自体が極度の精神的苦…

この世はフランス語の達人で溢れている!

先日,とある大学にフランス語を教えに行った時のお話。帰国子女の英検勉強法 小学3年生で準2級に合格した我が家の場合作者: 山本美芽出版社/メーカー: 山本美芽発売日: 2013/12/02メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る教室に入ると,今ま…

『悲しみよこんにちは』の午後

20数年ぶりにフランソワーズ・サガン『悲しみこんにちは』を読み直す。 短いが官能的な暗示と細やかな心理描写がバランスよく散りばめらられた,大変によくできた短編小説だと思った。主人公セシルの父レイモンの婚約者となるアンヌは,セシルの母の友達で,…

日本の空港/フランスの空港(2)

フランスの空港で嬉しいことが2つある。 1つは,新聞が無料で手に入る点だ。『ル・モンド』,『ル・フィガロ』といった全国紙,それにスポーツ紙や経済新聞,さらに地方では主要地方紙も手に入る。日本では新聞を購読人が減っているらしいが,例えば空港や…

フランスでの通勤/日本での通勤

昨日フランスから帰ってきて,今日は普通に出勤して普通に仕事。時差ボケに現実逃避の欲求もあるのだろうが,職場に着くまでが大変な苦痛だった。幸いなことに,出張前に注文しておいた書籍がごっそりと届いていて,その元気で朝の会議は乗り切ることができ…

日本の空港/フランスの空港(1)

2週間と少しの海外出張が終わって,日本に帰ってきた。 空港にいるだけで,フランスと比べてよくも悪くも日本だな〜と思うことが多い。 まずいいところは... 入国審査が早く済むことだ,これは私が日本のパスポートを持っているからという理由ではない。ど…

歩行者から見た日本

昨日のお題の続きです...もう恐くない海外の食事とドライブ―熟年の旅 南フランス・北イタリア編作者: 真鍋忠義出版社/メーカー: せせらぎ出版発売日: 2002/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見る友人が運転する車で,フランスのドライバーは歩行者を…

歩行者から見たフランス

日本人がフランスの街を歩いていて,最初に驚かされるのは犬のフンだろう。 何せ,「犬を飼えない(ほど貧しい)輩が子供を作る」(コリューシュ)と言われるお国だ。しかも基本的に「わがままはお互い様」という暗黙の了解が,人々の間にある。犬のフンはそ…

第二の故郷...

土曜の午後からボルドーにきいている。 9月の新学期から中学校で改革が実施されており,その件について,現場の先生や大学区(日本で言えば,複数の県の教育委員会まとめたようなものだろうか...)の関係者からお話をうかがう予定です。 広場が少なく,交差…

爆弾を仕掛ける若者たち

本来なら互いにつながることののない,様々な階層,人種の若者たちがパリで同時爆弾テロを計画し,準備する。テロは見事に成功。その後,オペラ近くのデパート(オ・プランタンだろうか)で夜を過ごし,夜明けとともに逃走しようとするのだが... 夜明け前に…

石の街でひっそり暮らす...

それでも暮らし続けたいパリ作者: 松本百合子出版社/メーカー: 主婦と生活社発売日: 2016/02/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るここ1週間,平日はホテル→図書館→食堂→図書館→パン屋→ホテル→スーパー→映画館or芝居小屋→散歩→ホテル,週末…

観客はもっと意志表示を!

今晩はリヨンのオペラ座のシーズン開始日だった。 ダンスで演目はアレッサンドロ・スキアローニ(Alessandro Sciarroni)振り付けの「回転,病気の動きヴァージョン(Turning, motion sickness version)」とマリアナ・マスカレル(Mariana Mascarell)の「…

ライシテ発明者との出会い

偶然,出張先で仕事をしていると,こんなものに出会った。 「初等教育局長,ビュイッソン先生へ,敬意を込めて,L・マクルー」 ビュイッソン(1841〜1932年)は1927年にノーベル賞を受賞したことでも知られるが,フランスではソルボンヌの教授,とりわけ初等…

ブラジルのステファン・ツヴァイク:『ステファン・ツバイク,さらば

フランスに出張しているはずなのだが,ドイツ語やドイツの俳優が出てくる作品ばかりに出会っている。ずっと当たりだったのだが,ついにハズレ作品に出会ってしまった。マリア・シュレーダー監督の『ステファン・ツヴァイク,さらばヨーロッパ』(2016)だ。 …

女子大生との恋:ウッディ・アレン『教授のおかしな妄想殺人』

出張先に向かう飛行機でウッディ・アレンの『教授のおかしな妄想殺人』(2015)を見た。 あらすじを確認しておくと,アメリカ東岸のニューポートにある小さな大学に,40歳くらいのお腹のではじめた,少々アル中気味の哲学教授が赴任してくる。半ば生きる意味…

リオまでの日本の卓球

東洋経済ONLINEに「卓球男子が超速で「世界最強」に近づいた理由」という記事が掲載されていた。記事にはこうある。 つまり、わずか4年間で日本選手たちは驚くべき成長を遂げたと言っていい。以下、考えられる理由を3つ挙げてみた。 その3つとは, 1)若手の…

今日の植民地研究

帰省の道すがら『歴史工房(La Fabrique de l'histoire)』という番組を聞いた。 取り上げらていたテーマは「比較植民地化研究」。 取り上げられていたテーマはコンゴ,1924年のオリンピックで優勝したアルジェリア人(ただし当時はフランスの植民地),エチ…

リオ,卓球男子団体決勝,すごいぞ水谷選手!

相変わらずが卓球ネタです。 男子団体準決勝のレヴューをして,決勝のレヴューをしないのもおかしいので,簡単に... 勝負事に,「もしも,〜ならば」は禁句だとは思うのですが,惜しい試合でした。 まずはオーダーから。中国がABC,日本がXYZになった。これ…

リオ雑感:卓球日本女子チームの選考方法について

卓球ファンにとってはオリンピックが終わったので,簡単な感想を。 今回は日本の女子チームについて。後出しジャンケンのような話になります。ご海容くださいませ。 日本女子のロンドンは銀だった。だからリオに対する日本メディアの期待は高かった,という…

記念すべき日に:おめでとう水谷,丹羽,吉村選手!

NHKのBSでオリンピック卓球男子団体準決勝を観戦。 ドイツにはオフチャロフ選手,ボル選手という2枚エースがいるものの,けがの影響もあって,おそらく二人ともベストコンディションではない。しかもダブルスが若干弱い。 なので,日本は水谷選手が2勝して…

ニースのテロについて

たまたまニースに住んでいる犯人が,近場で起こした事件なのかもしれませが,15日の金曜の朝にニースのテロのニュースを耳にした時,場所,タイミングともに非常によく選ばれている,と思いました。 まず,方法についてですが,今回のテロは,武器がなくても…

2016卓球ジャパン・オープン:水谷・馬龍

2016ジャパン・オープンの水谷・馬龍戦をネットで観戦。 テレビのようにアナウンサーやテレビ局に買収された解説者が意味不明のことをわめいたりしないので,大変面白く観戦できました。 試合内容も大変濃かったです。結果は0−4で水谷選手の負けでしたが,…

人狼に出会う

今日は職場の国際交流をこれからどう展開するか,同僚が主催してくれた会合に出席。 同僚,行政で活躍する女性職員を交えてお上品な夕食会のはずだった。事実前半の3時間は大変お上品な会合だったのだが,情報交換も終えて,さらに親睦を深めようと同僚が人…

石川佳純選手の凄さ

最近は卓球ネタばかりで申しわけありません。先週の卓球世界選手権の余波で今日も卓球ネタ。クアラルンプールでの石川佳純選手について,幾つかのコメント。 石川選手が国際的に大きく注目されるようになったのは,2009年の横浜での世界卓球選手権個人戦でベ…

ありがとう水谷隼選手!

クアラルンプールでの世界卓球選手権が終わった。 相変わらず,報道は女子ばかりだが,男子選手の試合は堪能した。面白さの点からすればベストゲームはやはり準々決勝のイングランドvsフランスだろう。この試合について全く触れようともしないのだから,日本…

テレビ東京は卓球から手を引いてくれ!

クアラルンプールでの世界卓球選手権団体戦,大変な熱戦続きで堪能させていただきました。卓球はありがたいことに,主要な試合をすべて世界卓球連盟運営のネット配信で見ることができる。ワールドツアーの予選や準々決勝くらいだと固定カメラからの映像だけ…

今日日のアイデンティティー事情

若い友人から聞いた話... Youtubeやツイッターに色々なアカウント名で投稿している若者が,センター試験を受けた時に,本名とは違う名前を答案に記入して焦っているそうな。ただし,受験番号はきちんとマークしたらしい。 受験番号はちゃっかりマークしてい…

総務大臣発言に寄せて:日本人は日本語を捨てよう!

朝日新聞によると 高市早苗総務相は8日の衆院予算委員会で、放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法4条違反を理由に、電波法76条に基づいて電波停止を命じる可能性に言及した。「行政指導しても全く改善されず、公共の電波…